食の安全が叫ばれている今日,食品衛生の責任者の役割は重要です。それが食品衛生責任者の仕事ですが,資格を得るためには講習が必要です。その食品衛生責任者講習のことや責任者の仕事のことなどをご説明します。
飲食店や肉屋,魚屋,ケーキ屋といった食品店が営業をしようとする場合,そのお店や部門ごとに「食品衛生責任者」を置かなければいけません。食品衛生責任者は,その飲食店・食品店の食品衛生管理を行ない,問題が発生するのを防止するために必要な場合は,店長など営業者に改善を求めたりする責任があります。食品衛生責任者になるには,食品衛生責任者講習を受講しなければいけません。各都道府県によって異なりますが,通常,調理師や栄養士,製菓衛生師などの資格を持っている人が受講することになります。講習科目は3科目,合計6時間あり,最後に行なう簡単な小テストに合格しなければいけません。講習を聞いていれば正解できるような問題です。
食品衛生責任者となった人は,文字通り,食品の衛生管理を行なうのが仕事です。例えばレストランの場合,お店の中や周辺を清潔にし,ゴキブリなどの害虫やネズミの駆除といった,施設の衛生管理を行ないます。食材の衛生管理も必要です。仕入れ時に食品の鮮度や消費期限の表示のチェックをしたり,食材が適切に保管されるようにしたりする必要もあります。また,従業員に対して,食品衛生を守るよう教育したり指導したりもします。調理に適した清潔な服装や身なりをしていることをチェックしなければいけません。必要であれば,講習会を開くこともします。それから,従業員の健康状態もチェックし,問題のある者が食品に触れないように考えるのも責任者の仕事となります。
食の安全が叫ばれている昨今,食品店や飲食店が衛生状態を確保し,食品を適切に管理していることは,消費者として当然期待することです。それがおろそかになっていたり,利益を優先するために意図的に改ざんをしたりする店舗やメーカーが後を絶たないのは,残念なことです。このようなとき,現場のトップである食品衛生責任者が安全意識を十分に持っていることは大切です。悪意のある経営者の指示をきっぱり断る責任者の必要性は高まっています。また,小さなカフェやパン屋さんなど小規模なお店の開業が盛んな今の事情を考えても,食品衛生責任者の必要性が十分あると言えます。食品に関わる仕事をする人には,安全管理や衛生管理に気を配って欲しいものです。