子どもにとって睡眠はとても大切です。しかし,最近は子どもの睡眠時間が短くなっていることが問題視されています。ここでは,赤ちゃんからある程度成長した子どもまで,睡眠時間を取りやすくするための方法を取り上げます。
「寝る子は育つ」と昔から言われてきました。実際,小さな子どもはよく寝るものです。子どもはどれくらい睡眠時間を取ると良いのでしょうか?赤ちゃんの頃には,一日の半分以上寝るのが普通です。生後間もない頃は,目覚めているのが一日うち三分の一程度と,かなりの時間睡眠を取っています。成長するにつれて,少しずつ睡眠時間は減っていきます。それにしても,子どもはなぜこんなに眠るのでしょうか?寝ている間,特に熟睡時に,成長ホルモンが分泌されます。体を発育させたり脳を発達させたりするためには,深い睡眠をしっかり取ることが欠かせないという訳です。赤ちゃんの頃には,眠りやすい環境を整えてあげて,昼も夜も十分睡眠できるようにしてあげましょう。
小さな子供が必要としている睡眠。親が知らず知らずにそれを邪魔してしまっていることがあります。人はメラトニンというホルモンが分泌されることによって眠気を感じるようになりますが,このメラトニンは,暗くなると多く分泌されます。親が遅くまで起きていて,明るく電気を付けているその部屋に子どもを寝かせているなら,このメラトニンが分泌されにくくなります。つまり,赤ちゃんは眠りにくくなります。ですから,子どもが寝るスペースは暗くしてあげるようにしましょう。また,昼間にしっかり太陽を浴びて活動していると,メラトニンが分泌されやすくなります。ですから,日中と夜のメリハリをつける環境づくりをすると,夜しっかりと眠れるようになります。
親は子どもに,「早く寝なさい」とよく言います。しかし,親が遅寝だとほとんどの場合子どもも遅寝です。特に,母親の就寝時間との影響が大きい,という統計もあり,10時過ぎまで起きている子どもも多いとのことです。ですから,子どもを早寝にさせようと思えば,母親も早寝の習慣を付けるのが良いようです。大変かも知れませんが,家事をできるだけ早くに済ませてしまうようにすれば,早くに床に就くことができます。そうせずに,ゆっくりテレビを観て,十分楽しんでから食後の後片付けをしたりするようであれば,子どもも遅くまでテレビを観たりゲームをしたりするようになってしまうでしょう。子どもだけでなく親の生活習慣を見直すことが,良い睡眠の秘訣なのかも知れません。